とおくへ ゆきたい
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シャコの車庫つくり
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海底が砂泥の場合、至る所に生物の痕跡があります。
ひとつの生きものが何らかの動きをすると、そこを中心に変化がみられ、穴という一点を中心とした活動の場合は、結果として放射状の造作になりがち。

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活動の結果による機械的な溝であったり、堆積による円錐だったり。

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そうした海底。トンガリハゼ属の仲間が暮らす辺りには、シャコの仲間のひとつも多く暮らしています。身を潜める巣?を中心とした一周囲は、シャコが造った溝が放射状に描かれ、あらートンガリの産卵床のサークルとなんだかそっくり。

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そのポイントでの焦点は「そんな造作をするハゼ」にあるので、シャコはどうでもいい…と思っていたのですが、シャコはシャコで自分が隠れる中心部に 必ず固い石灰質のものを置き、周囲に溝を描いている。

いや、砂を描いているのではなく石灰質の巣を安定させる為に360度から砂を掛けているのだ。溝はハゼの場合と同じく目的は巣作り。

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だから、こうして溝の絵柄が不細工なのもある。
溝のクオリティは全く関係ない。要は巣の安定。

シャコは砂堀なんて得意出来そうに思える。が、見たことは無いからやはり造るところを見てみたい気がする。中心の石灰質のものは珊瑚の礫だったり貝殻だったりなんだけど、若しかしてハサミでいい場所まで拾ってくるのだろうか?単に落ちているものを見つけて、その場所を住まいとするのだろうか。

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例えばですよ、これなんて巧い事ドーム状に伏せている。
まるでヤドカリの殻交換のようにぴったり。
都合のいいように、向きを変えて置き砂を掛けるならチョット賢いものだわ。
シャコが、貝を持ってどれどれなんて吟味してるとこ 観てみたいなあ。
| トンガリハゼ属1-3 | 20:48 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - | このページのトップへ
台風通過後に 2
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トンガリハゼ属のこのハゼが、産卵床とその周囲に描く放射状の溝。
今年の3月に見つけて以来、お陰様で何度となく観察させて貰うことができました。

それが今回も無事。

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生きものが生活を守る為、繁殖をする為に細工をするあらゆるものを、図書館で借りた本のように「建築」と言ってしまうのは あまりに大きな表現に思えますが、トンガリハゼ属の一種が 特徴的な模様を 海底に描く生態があることはもう間違いありません。

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このハゼの場合、溝は産卵床を安定させる為に働いた痕跡ともいえます。

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(と思う。私は素人なので「そう思うし、そうらしい」)
(写真は掘ってます掘ってますの図。掘ってる真最中)

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嵐が去り、自分のやるべきことに熱心なトンガリハゼ属のハゼ。
海藻であるハゴロモが嵐で倒れていたのだろうか。早速産卵床に仕立てます。

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これは不安定な貝だったのかな。
描いた放射状の溝が大変不規則。
こうして放射線溝が場合、創ったハゼが大雑把なダメダメタイプなのかと思っていたけど、ハゼは貝を安定させるのが目的。溝のクオリティを問題にしていない。ひょっとしたら「貝に応じた工夫」をした状態なの…かも…しれない(しらんけど…)。

実際、放射状の溝を創らないケースもあるので、産卵床に応じて溝堀をしているとしたらそうかも。

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同じような話をトンガリに関して繰り返している様ですが、のっぺりとした海底で ば〜っさばっさ 砂堀りをして卵を守っているハゼは、恐らく滅多とおりません。台風でこいつらが吹き飛び、私の目の前から一切消えてしまったら大変サミシイです。



雌 @ あー 死ぬかとおもったわ。すっげえ台風が去ったわ。
    それにしても うう 早速産まれるわ ううう

雄 @ おーい 君。
    お腹パンパンじゃん。ほらっ、ここに貝があるよっ!
    僕がしっかり砂で固めて動かないようにしてあるよっっ!産みなっ!

ハゼはハゼ語で呼び合い、地味に今 目の前で卵を守ってます。ふふ。
| トンガリハゼ属1-3 | 20:11 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - | このページのトップへ
台風通過後に 1


まず7月 宮古直撃の台風8号が去った翌日西表入りし、2日後 トンガリハゼ属の仲間がマングローブの葉に卵を産み付け守っている姿を確認しました。(写真7月撮影@西表)



葉はその台風で海底に落ちたものと思われる青さで、卵も発眼までまだかかりそうな状態です。(7月西表)

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そしてこの10月。24号、25号が立て続けに沖縄を通過。
沖縄本島でもかなり被害があったとのことですが、いつも観察する本島のポイントで無事に卵を守っている状態を確認。(写真10月今回のもの)

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5日沖縄通過として、その5日後には既に産卵床で卵が発眼している。

こういうことは当たり前なのかもしれないけれど すごい。卵を抱えた雌と雄が嵐を越えて正しく繁殖に成功している。殊に西表で観たマングローブバージョンなんて、産卵床が新鮮な木の葉だけに 台風も命を奪う方向ではなく、繁殖を促し育むものとなっている。

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まずは この驚き。

嵐を越えても、それさえ自然と生き抜く姿と再確認すると、淘汰されない生の健康を感じるなあ。なんていうだろう 生きものの「行動の羅針盤が狂わない」というのでしょうか。
| トンガリハゼ属1-3 | 15:10 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - | このページのトップへ
西表の フリカエリ 2
西表のインパクトが強いのか、ガイド矢野さんの気魂が強いのかわかりませんが 自分が対峙する人の波長に気を押されるタチなので山口に戻っても抜けません。

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が、トンガリハゼには逢えたし、しかも台風通過直後。
マングローブのまだ緑な葉に新しい卵を産み付け、放射状の溝を造り守っているものに逢えた。葉は台風で海に落ちたものだろうし、三個体の卵はトンガリがほんの少し前うんだばかりのものだろう。これは何よりの収穫です。比較的浅い海底にいるトンガリが台風の時、一体どうしているのか これは他の生きものらについてもそうだけど、不思議な生物の力です。



こうして命を繋いでいる。
海に落ちた一枚の葉も、こうして命の営みに参加している。

沖縄本島で見つけた、放射状の溝をつくるトンガリを知る前、この西表で葉の上に卵を産み守るトンガリをガイドされていたことを再確認できたことも、「やはりそうだったのか。ずっと前から確認されていたこと」と。曖昧な記憶とモヤモヤが一気に晴れて胸がスッキリです。

同時に、トンガリの行動をあらためて回顧。
あいつは 本能だろうがしかし賢いヤツにちがいない。想像は膨らむが 素人だから検証することも裏付けることも私は出来ない。しかし 私も本能的にココロが刺さる。君はすてき。出来る事ならこれからも、君の動きを追わせて貰おう。そういう事ができますうように。

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すてきと言えばマンジュウイシモチ。 チビはプリティだけど

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成魚はなんかすごい。 どう凄いか解らんが なんかすごい。

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同時に成魚のマンジュウを観て、おお なるほど納得君はイシモチ! 柄の奇抜さを越えた「イシモチの空気」を、南国マンジュウもちっとも変わらず持っている。 目つきも青海島のイシモチそのもので、マンジュウ成魚の君に初めて逢った気がしません…。

補足:一番上の写真はアカククリの幼魚ちゃん
   小さいと結局なんでも可愛いです。
| トンガリハゼ属1-3 | 21:59 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - | このページのトップへ
西表の フリカエリ 1
台風直撃か?ってな感じだったので、どうなることかと思った西表入りでしたが、ちょうど台風と入れ違いで 結果何もわたしの旅への影響は無し。沖縄入りすると雨どころか雷雨、豪雨ってな事が多々あるのですが、これでわたくしが雨女では無い!と完璧に言い切れます。

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で、目的のトンガリハゼ。 台風でいなくなった…なんて言われましたが そんなことは無く、いちおう3個体確認。

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通常どのくらいいるのか知らないので比べられませんが、トンガリちゃんは健在。 マングローブの葉はまだ新しく、それに卵を産み付けて守っている。 台風が去った1〜2日のうちにも、ちゃんと命が繋がれている。

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世間的にはこっちのハゼの方がウケがいいんだろうな。 勿論オイランも好きです。

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ジャンプ姿、初めて観ました。観たけど あらー後ろ向き。 そして、遠いーー。

遠いけど 嬉しいぃぃ@涙…
| トンガリハゼ属1-3 | 21:58 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - | このページのトップへ
あのときの 君が
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産卵床にするモノを一旦埋めたり、砂を運んだり、産卵後も掘ったり払ったり。
放射状の溝を、本当にハゼが造ってるのか、その現場を どうやったら確かめられるのかと思ってましたがこうして無事に撮れました。大収穫です。

これも、3月に見つけた後 ガイドの方が追跡調査(?)してくれたお陰。

それにしても、忘れていた記憶がひとつ。
以前、西表で「葉っぱの上に卵を産んで守るハゼがいる」「葉っぱに砂をかけたりして固定している」と案内された事がありました。この時、私は正直そのハゼをあまり見ておらず、それがトンガリだったのかどうか解りません。
その時、ハゼが砂をどうにかする行動をしていなかったってのもあります。

で、今回 こうして不思議な放射状の溝形成からはじまり、トンガリハゼの行動にすっかり魅了されたもんで、行動を追いながら、若しかして西表で案内して貰ったあのハゼは「トンガリハゼ」だったのではなではなかろうか……

と、思って先日 西表に電話したらトンガリでした。

ハゼに限らず生物の宝庫である西表で、大変地味なハゼをあえて紹介してくれていたのだと知ると、このハゼの行動はやはりただならぬと強く握りこぶし。
机バンバン。足、ドンドン。

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こうなったら、自分の目で観た放射状の溝や、一旦産卵床になる貝や木の葉を埋めること、産卵床の下を掘ったり砂をかけたりすることも、どういう見解なのか伺わないと…



伺わないと、この先々ずっとわたくしは後悔するような気がします。
| トンガリハゼ属1-3 | 23:13 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - | このページのトップへ
トンガリハゼの 激しい卵守り…(^_^; 2
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産卵床に育つ卵がある状態で、トンガリハゼが産卵床の貝の下を掘り、同時に貝の上の砂を払う行動の続きです。

細切れに動画を出していますが、単に私が短く切っているだけ。実際には一連の行動。
掘り、払い、そして払ったのに砂をぶっかけていく。



ぶっかける動画はこれ。

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ふつーに卵を鰭で仰いでいるなら 愛でているというか面倒みてる感があります。
しかし、激しい。こんな激しい卵守りを観るのは初めて。

(もう少し つづく)
| トンガリハゼ属1-3 | 22:11 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - | このページのトップへ
トンガリハゼの 激しい卵守り…(^_^;
もの好きの観察は続きます。

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今までのは「貝の上に卵が無い」状態のようすでした。
今度は「貝の上に卵がある」ものでのこと。

そもそもハゼは モノの天井に卵を産み付けるのがベーシックらしく、このように上に卵を産むこと自体珍しいらしいのです が、私としてはその卵に対して砂堀りと豪快な砂ぶっかけに目がテン。

これも空き殻の時のように安定させる為なのかぁ?
普通にグラグラしそうだがむっちゃ堀ります。

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で、貝の上(卵の上)に乗り鰭で砂を払う払う。 山口の普通種チャガラを思い出しても、空き殻の中で卵を産み 鰭でパタパタ扇ぐ。ただもうちょっとソフト。
貝に隠れて見えないだけかもだけど、少なくとも砂まみれじゃない分優しい感じ。

かつ、トンガリは、掘ったかと思いきや 卵のある貝の上に激しく砂をぶっかける。
貝に卵があっても 放射状の溝が出来るような行動は躊躇無くやる様子。



動画で見た方が、私の説明より解り易いのでどうぞ。

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ちなみに産卵床の卵たちは、既に目玉が出来ている状態。
空き殻をキープする為 砂を掛けて埋める…って推測が正しいのかどうか解りませんが、卵付きでも同じような行動をとるってどういう事でしょう。

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そもそも砂も、卵にとっては結構なモノなのではなかろうか(^^;;
それをこんなに砂で擦り降り掛ける。砂がそんなに必要なのか。
一体何をしておるのだ こいつらは。

(解決もオチもなく だらだらつづく)
| トンガリハゼ属1-3 | 11:51 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - | このページのトップへ
トンガリハゼの 砂仕事
産卵床になる貝などを「埋める」のは何故か。
これは、埋めたものをどうするか確認しなければ解りません。
予め産卵床をいくつかキープしておき、必要に応じて掘り返し、雌を誘って産卵させる…ってな展開だったら これまた相当面白いことです@妄想

とりあえず、貝を埋めていると思われる行動。



貝の底に潜り砂を掘ります。 貝を安定させる為でしょうか。
これで貝の塩梅がいいのかどうかハゼにしか解らない感覚。



貝の上で砂浴びの如く暴れたりもします。



砂を咥え、貝の上に吐き出し



でもって、今掘ったばかりのくせに今度は貝に尾びれを向ける姿勢で砂を掛け散らします。

つまり、これを繰り返す事で 産卵床になる貝や木の葉を中心とした放射状の溝が形成されるのだと想像。
私は3月に放射状の溝を見つけた時、中心にある産卵床に新鮮な海水が流れ込む為にハゼが溝を作っている…なーんて妄想していたのですが、ハゼは溝を作りたくてやってるのではなく、産卵床を「いい具合」にした結果のようす。

クオリティ低めながら、規則的に360°溝があるのも出来すぎだと感じていたのですが、貝を起点に砂掛けを熱心に繰り返すと?こんな状態になるんですねえ。



しっかし可愛いです。可愛いし すごい。

こうして出来る溝ですが、また不思議なことに全く溝がない産卵床(貝)も同じくらい見つかります。
これも3月からずっと謎でした。 振り出しに戻って考えるに、既に貝が砂泥地に自分にとって塩梅である場合、ハゼは掘らず砂掛けもしない… って事でしょうか。
どうだろう。そうだったら それも腰抜かずほど凄いのだが。

(妄想はとまらず まだまだ つづく)
| トンガリハゼ属1-3 | 22:51 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - | このページのトップへ
トンガリハゼの 物件探し
地味なハゼのハナシを暫く続けます。

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まず、トンガリ観察の始まりは 先にも書いた通りですが、ざっくり言って貝の空き殻や木の葉などを中心とした放射状の溝を形成するということ。

中心となる貝や木の葉の「表面」は産卵床となり、ハゼの卵守りに至ります。
放射状の溝は一見規則的な印象を受け、私は観たことはありませんがアマミホシゾラフグの産卵床を思い浮かべてしまいます。

規模は直径20冂度でしょうか。砂泥地にはシャコ等活動に伴って海底に溝を描く生物は多々おり、その中でこの小さな円は気が付かれない素朴さです。

3月に観察した時、本当に溝はハゼが造ったものなのという疑問がありました。
状況的にハゼだろう…なのですが、確認しないと想像の域を出ません。
今回はそれについて「ハゼがしている」と確認。大スッキリです。



まず、トンガリゾーンに行くと 貝を品定めしている姿がありました。 身体を揺らしながら 腹で貝の状態を見定めているように「私には」思えます。

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短い滞在期間中での観察で歯がゆいのですが、ガイドさんの話しでは 貝を一日で「埋めてしまう」とのこと。 これもどういう事なのでしょう。

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(私見に まみにまみれた観察はつづく)
| トンガリハゼ属1-3 | 21:40 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - | このページのトップへ