とおくへ ゆきたい
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アオバスズメダイの婚姻色
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デバスズメダイの繁殖行動を眺める。
2017年の6月も、同じポイントでアオバ、デバともに繁殖行動と婚姻色の観察をしたのだが、今回は産卵行動をアオバの産卵管・輸精管込みで撮れた(と、ゆーても 撮った後でガイドさんに教えて貰っただけだけど)。

山吹色の産卵管・輸精管。そ〜んな所がお揃いのカラー。しかも目立つ。

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と、言うか まず、群れの中に極端に色味が異なるアオバがいる。
2017年でこれと似た状態のものを撮っている。体幹もだが、尾の色が別種の様に変化している。
別に珍しい写真ではないが、スズメダイの婚姻色の印象でよく感じる「婚姻色になってキレイ」と表現されている人間の印象は、全部に当てははまらないってのをつくづく感じる。目立つ色調になるが、人間に美として見られる為に変化してる筈はなく、魚にとってこの状態が繁殖に関わる選択や淘汰を左右しているんだなあと思う。

アオバスズメダイの婚姻色をネットで見ると、又違った色調 例えば

2017年も今回もここで観察した、尾が強い黄になっているのとは違って、尾がすっかり黒くなっている状態のものが出てくる。アオバの婚姻色の時、尾鰭は黄色にも黒にもなるのだろうか?婚姻色のレベルがあるのかな。

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更に、2017年も同じく感じた事だが産卵時には普通の色調になっている。
あれー?産卵時には、婚姻色は必要ないんだ…(自分的には意外)。

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産卵行動時も婚姻色のままってのが、無いワケでもないが(上の写真)少ない。
素人の観察だけど、産卵時には多くのペアが至ってふつー色。

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更に、ペアが産卵行動をとっている間や その直後、疾風の如く一匹が飛び込んで来る事が多々ある。産卵仕立ての卵に別の雄が割り込んで放精しているのかな?と想像する。ただ、これも婚姻色にはなっておらず ホントに雄なのかは私には解らない。行動的に割込み雄かな?って感じ。そして三匹が産卵した場から離れると、群れに紛れて個体の識別なんて更に無理。観察眼のある人なら、冷静に「こいつとこいつ」なんて解るかもだが、私には出来ない。

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婚姻色がバリバリに出ている時、なんだか群れの中に居たりしてるのに、産卵や割り込み(多分)の時には 意外とそうでもない体色変化って 不・思・議。

<写真2017年6月・2019年10月 撮影のもの>
| スズメダイ | 10:01 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - | このページのトップへ
青くない ソラちゃんのつづき

ソラスズメダイの一種のつづきです。


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ガイドさんの思い入れの強いスズがどういう事か…は、私が説明するよりガイドさん本人の記事の方が伝わるんで(勝手に)ご紹介。そもそもどういうものか を、紹介しとかないと「ソラスズメダイの一種」がどう貴重なのかわかんないでしょ。


詳細は更に潜水案内OkinawaさんのBlogの「謎のスズメダイを追え」を辿ると、興奮とヨロコビが解ると思われます。


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名前の通りソラの青を全身に纏ったソラスズメダイとは ちょっと違う色柄のソラちゃん、大人になるとこうしてソラスズメというより大きなスズメダイ〜になるので、100mmマクロレンズじゃ撮れません。


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暮らす環境はちょっと泥っぽいガレ。 というか、沖縄へちょいちょい行ってますけど 集中して撮ったり観察している場所って青い南の海って場所より、私はこうしたガレや泥ポイントが多い気がするなあ。

| スズメダイ | 21:38 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - | このページのトップへ
全部 お年頃のせいって言ってるようで
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珊瑚だけでなく、スズメダイのチビたちとも遊ぶ。
ガイドさんの思い入れ強い(多分そう)ソラスズメダイ属の一種の幼魚



じろじろじろ

スズメダイの種類が少ない山口ダイバーの私は、ミヤコキンセンとの違いがよぉわからんって感じでもあったけど、じろじろ…ニュアンスが違うし、なるほどこれが噂のスズメかあ ほうほう。そして結構ある事だけど、居るところにはこうして他所にいない種が「いる」。生息が限局しているのはなんでなんだろうなあ。

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アイスズメダイのチビ。これも、あちこちに。

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スズメ好きにはたまらないでしょーね。

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私もスズメは寧ろ好きなんですよ。ただ、自分の身の回りにスズメの種が少なくて、なんとかスズメ かんとかスズメと言われても、いやー…全部珍しいスズメですって感じがある。スズメの種より、スズメの体色変化の方が異様に好きだったりもする。ソラスズメダイの体色変化なんて観察チャンスも数も多くて大好物。

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丁度、雄ルリが婚姻色(斑になる)を出している状態に遭遇。
肉眼では観察出来るけど、瞬時に変化を繰り返し、結局撮れなかった…。

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というか、ボケ量産!え〜〜〜 結構チャンスだったのにぃ〜〜。

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け、ど、も、落ち着きなく岩の隙間から出入りを繰り返すルリは明らかに興奮中。

やっぱりね、こういう姿を観察しているのって好いわ。
謎が整理できてない我がモヤモヤを刺激してくれるっていうのでしょーか。
「あの魚が今、婚姻色になっていてキレイだよ〜」と言われるものは、性ホルモンによる変化と、興奮に関するホルモンの刺激の変化がごっちゃになってるのだと思う。自分としては成熟と過活動による興奮が「コンインショク」で括られていることがおさまりが悪い…(-_-)。「繁殖期」に「興奮し易くなる」ので同じ事だよって事かもだけど、目に見える結果が一緒でも中身の仕組みは違うようで腑に落ちず

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うーん うーん と、堂々巡りの謎の道を また迷い続けてしまうのよね。
| スズメダイ | 15:07 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - | このページのトップへ
春は ねむたい
沖縄本島の話です。

いつものイノーのことを、偶然ながらしっかりと専門の方が書いた本があり、次の来沖までに読み込んでおこうと今日は重たい本を開きました。が、興味があるのに、どうして「勉強」めいた事になると眠くなるのか… 学生の頃も勿論、卒業してもレポートとか看研とか異様に眠れる。

なんでじゃろうか。

海くさとイノーを調べつつ、撮り溜めた写真を探していく。
これまた大作業で眠い。私の頭は作業や勉強となると急に閉店になるらしい。

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写真を探している途中、海中道路上空のものがでてきた。
イノーもだが、海中道路のことも私の課題(趣味的にです)のひとつにある。
海くさ、干潟、イノー、陸と海が繋がる汽水域とかいう辺り。こうして潜っていて自分がどういう場所を好むのか自然と選択しているように思います。ここに、陸と海の繋がりに人の生活が加わる時、より一層「わたくし好み」。

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好みと言えば 魚の婚姻色。
普通種の王道であるルリが、バリバリの婚姻色を出している写真を見つける。

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婚姻色とは「うつくしい」ものというものでなく、思えばスズメダイの場合を観て「通常とは違った色彩」なのだと納得したような気がします。

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でもって、だらだら探し物をしているうちに、その斑な婚姻色のルリでなく、雄同士が激しく戦う姿の写真も出てきた。もはや尾鰭が欠損している。しかし負ける訳にはいかない理由がルリにあるんだろうなあ。

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常々「ヒレコレクション」としてヒレのみをトリミングした写真を集めて楽しんでいるけれど、こういう鰭も愛すべき生きものの姿なのでは と、思うわ〜。
| スズメダイ | 22:57 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - | このページのトップへ
種を撒くわけでも 苗を植えるわけでもなかろうに


以前からみてみたいと思っていた『藻を育てるスズメダイ』クロソラスズメダイ。



みてみたいと思いつつ、ちゃんと観たのは正直初めて。
それも、なんでか良く潜るポイントのいつもの浅い通過地点で(-_-;;
なんだ、こんなところにいるこいつと この地味な藻の事なのか…。



じろじろ見てたら、気の強いスズメらしくわっとやってきて大変鬱陶しい。
今度行ったらこれだけに齧り付いて観察しよう。そう心に決めたね。

藻と共生するって正直意味が解らん。そんなことでお互い良く生きてこれたな。
と思いつつ、自然のバランスってこういうことかと思い直してみたり…。



学習不足のまま印象で言うのだが、一眼100マクロレンズにはみ出るような大きさのスズメダイが、こんな『藻』に生命を頼って本当に生きているのか。そもそもこの『藻』は季節を通して鮮度良く生えているものなのか?

この浅場は何度となく珊瑚の白化を観察しているような場所。海水温が絶対強烈に上がるような場所でこの藻は野のススキの如く強く常に生えているんですかね。藻って一年中変わらず生えていたりはしないようなイメージだったんだけどな。こいつ(クロソラスズメダイ)の『藻の手入れ』って、じゃあちなみにどんなこと?
| スズメダイ | 23:01 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - | このページのトップへ
アオバスズメダイの婚姻色
デバスズメダイの続きでアオバスズメダイの場合。

 

 

教えられるまで、肉眼によるデバとアオバの識別は私には解らなかったのデスが、婚姻色が明瞭に出た場合、デバとアオバはとても解り易い。

 

 

わたくし的表現で言えば、デバは妖精blue。婚姻色が出てもあくまでも美少女。デバは野性的。といいますか、婚姻色は「キレイな色彩になる」な(勝手な)イメージを「へ?なんのことかね」と一蹴。
カラダが斑なシミ状色彩が滲み出たり、普段美しい青なのになんだか残念。。。

 

 

でも、これが多分晴れ舞台。ヒトの言う婚姻色。

 

で、ピンでいるときはデバと一緒で明瞭。自分をアピールしているのだろうか。
それももテンシが自然とあがっているのだろうか。
では、メスを誘い込み、岩場へ産卵に誘うときは?

 

 

おお!誘うときだけ看板を立てず ちゃんとエスコートする場合も婚姻色がでておる。
観察したクールなデバと大きくちがうではないか。


 

すてきだわなんだか誠実。

 

 

と、おもいきや

 

 

あら微妙

 

 

しかもですよ、三匹絡んでも興奮色がでておらん。

 

 

なぜだ。ふつうのアオバの姿じゃん。いいのかそれで。

 

何を感じ、何を示したくて そのとき魚たちは人間が名付けた「婚姻色」という姿になるのだろうか。
| スズメダイ | 22:43 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - | このページのトップへ
デバスズメダイの婚姻色
カメラについても魚についても、よく解っていないまま楽しんでいる人間なので、「魚の婚姻色は瞬時に変化していくものだ」ということに長い事納得できませんでした。

「繁殖期」にみられる通常とは異なる色彩が婚姻色だというような説明をどこかで見聞きしたように記憶するので、繁殖+「期」の期は期間の「期」と解釈し、繁殖がおこなわれる期間は婚姻色になっているのだとね、おもうていたのですよ わたくしは。

異性へのアピールが必要でなくなった筈の状態でも、何らかの興奮と思われる状態で色彩が変わり、総じて婚姻色という名称が腑に落ちません。


で、今月半ばデバスズメダイが婚姻色に。


サンゴの枝の上に舞うデバは、絵に描いたような水色だけど、おお!胸鰭がパンダじゃん。こんなにふつーにいるスズメダイなのに、どうして今まで気が付かなかったんだろう。インターネットで調べるとヒレが黒くなったり黄色くなったりするのね。


そう言えば、なんだかグリーンがかったデバを私は「あまりキレイな個体じゃない」と感じていたように思います。あれは婚姻色だったんだなあ。


落着きのないデバがはらはら舞う珊瑚の海で、婚姻色の変化を目で追い続けるのは結構慣れが必要です。正直自分は簡単に見失い、舞い戻ってきた婚姻色のデバをさっきまで観ていたデバと同一だと言い切れる自信はありません。

しかもですよ、ペアになったデバが「ひゃっほー♪」と興奮しているかと思いきやそうでもなく、ふつーにデバBlueだったりする。



それでいいのかデバ。もう いいのかそれで。

全くよく解らない婚姻色という興奮色の謎。
といいつつ、魚の目が人間と同じ色彩や色を感じているのかどうか、わたくしは知らないのではありますが


ついでにこれは 寝てるデバ。。。

| スズメダイ | 20:55 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - | このページのトップへ
すずめの青いイライラ 2


と、書いておいてナンですが



明らかに苛ついていないスズメの辺縁も、あらためてみてみるとそもそも青い縁取りがありまして、自信は全くないのですが、すずめちゃんはイライラすると時に(しかしそもそも野暮な灰色なので実に地味に)わたくしには青がキランと目につくことがあるんです……段々小声。
| スズメダイ | 22:29 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - | このページのトップへ
すずめの青いイライラ
春になれば足元から野の花が笑い始め、雨や陽が降るたびに緑が濃く深くなっていく。海も おーんなじ。何がというと、当たり前の一年が止まることなく動いている辺り。



先日、暢気に潜っていたら縁がキラーンと、一瞬青く光ったスズメダイが目の前に。

スズメは大抵野暮な灰色だけど、苛つくと灰色の身体に青が出る…ように思う。わたしの魚の観察は私見が強いのでそう感じない人も多いでしょうが、



写真を撮っても青味が出るので少しは間違っていないとおもう。



目も尖っているし、こいつら絶対何かしてると思って近寄ると、やはりあちこちで産卵床を守っていました。



もうそんな季節なんですね。



陸も海も季節の時計はすごいもんです。というか、スズメの観察ってあんなに近い場所でできていたんだ。そりゃそうだ、いつもあの辺りにはスズメが群れていたもんなあ。私は何をしていたんだろう。あの青く光る色をスズメダイの興奮色だと誰も言わないから違うかもだけど、イラっとしていない時、あんな具合に一瞬縁辺りが青くなるかなあ。勘違いかなあ。それにしても、あれが興奮色ならばスズメの興奮色 見放題じゃ〜ん。



イライラと鈍い青を光らせるスズメらを眺めつつ思ったこと。

<写真は産卵床を守るスズメの過去写真と、今回撮影したものと混ぜて使ってます>
| スズメダイ | 21:50 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - | このページのトップへ
満月の クマノミの誕生日



 クマノミのハッチを数えていたガイドさんから、今夜生まれるけどどうするかの話しが。





 そうして、昼間もクマノミの産卵床の様子をチェックし、日暮れに潜水。

 入ると、まず海水が白濁している。ウニやらナマコの放精の時のような独特の濁りを辿れば、珊瑚からも噴きだしているし、イソギンチャクも噴きだしている。





 生命が噴き出している満月の夜の海だったワケ。(正確にはチョット欠けてきちゃった月)



 何を優先的に観たり撮影していいのか、宝まみれで随分忙しい一時間でした。

 この夜のことは一生忘れないだろうなあ。。。





 そもそもの狙いだったクマノミの産卵床も、シライトイソギンチャクが放精中。





 白濁するイソギンチャクをクマノミ夫婦は煽りながら、我が子のハッチを促している。クマノミのハッチは子どもが持つ花火のように噴射したけど、その瞬間は肉眼で見ただけで撮れていません。





 でも、わらわら噴射したのは自分の目で観た。





 そして、散髪的にハッチする子どもは撮れた。





 興奮しすぎて、カメラを持つ手が自分で解るほど揺れたけど、こうして撮れていて良かった。





 クマノミはイソギンチャクを煽り、子どもが飛び立ち易いようにしている。ハッチ出来ない子を口で突いて促したりもしている。すごい。





 胸がいっぱいで表現できないんだけど、ヒレコレクションを楽しんでいるヒレコレクター?としては、子どもを旅立たせるヒレと ハッチした子どものショットが撮れたことも、感激が大きいひとつです。
| スズメダイ | 14:37 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - | このページのトップへ