2019.10.19 Saturday
アオバスズメダイの婚姻色
デバスズメダイの繁殖行動を眺める。
2017年の6月も、同じポイントでアオバ、デバともに繁殖行動と婚姻色の観察をしたのだが、今回は産卵行動をアオバの産卵管・輸精管込みで撮れた(と、ゆーても 撮った後でガイドさんに教えて貰っただけだけど)。
山吹色の産卵管・輸精管。そ〜んな所がお揃いのカラー。しかも目立つ。
と、言うか まず、群れの中に極端に色味が異なるアオバがいる。
2017年でこれと似た状態のものを撮っている。体幹もだが、尾の色が別種の様に変化している。
別に珍しい写真ではないが、スズメダイの婚姻色の印象でよく感じる「婚姻色になってキレイ」と表現されている人間の印象は、全部に当てははまらないってのをつくづく感じる。目立つ色調になるが、人間に美として見られる為に変化してる筈はなく、魚にとってこの状態が繁殖に関わる選択や淘汰を左右しているんだなあと思う。
アオバスズメダイの婚姻色をネットで見ると、又違った色調 例えば
2017年も今回もここで観察した、尾が強い黄になっているのとは違って、尾がすっかり黒くなっている状態のものが出てくる。アオバの婚姻色の時、尾鰭は黄色にも黒にもなるのだろうか?婚姻色のレベルがあるのかな。
更に、2017年も同じく感じた事だが産卵時には普通の色調になっている。
あれー?産卵時には、婚姻色は必要ないんだ…(自分的には意外)。
産卵行動時も婚姻色のままってのが、無いワケでもないが(上の写真)少ない。
素人の観察だけど、産卵時には多くのペアが至ってふつー色。
更に、ペアが産卵行動をとっている間や その直後、疾風の如く一匹が飛び込んで来る事が多々ある。産卵仕立ての卵に別の雄が割り込んで放精しているのかな?と想像する。ただ、これも婚姻色にはなっておらず ホントに雄なのかは私には解らない。行動的に割込み雄かな?って感じ。そして三匹が産卵した場から離れると、群れに紛れて個体の識別なんて更に無理。観察眼のある人なら、冷静に「こいつとこいつ」なんて解るかもだが、私には出来ない。
婚姻色がバリバリに出ている時、なんだか群れの中に居たりしてるのに、産卵や割り込み(多分)の時には 意外とそうでもない体色変化って 不・思・議。
<写真2017年6月・2019年10月 撮影のもの>